Iwakuni BrandNo.2岩国れんこん
いつもの食卓に、ちょっといいモノを。
試行錯誤の特産品
岩国でれんこんが作られるようになったのは約200年前に遡ります。
江戸時代、岩国は平地が少なく海が近かったため、干拓をして綿栽培、稲作を行っていました。しかし、塩害により作物の育ちがよくありませんでした。
そんな中、岩国領主吉川公の命により篤農家の村本三五郎が、現在の岡山県から備中種の種れんこん(種バス)を持ち帰りました。門前地区に植え付けると、れんこんが立派に育ちました。
大正6年には現在の主品種「白花種」が栽培され始め、尾津地区が、れんこんの一大産地となりました。
温暖な気候や、きれいで豊富な水、栄養分を含んだ土壌など、れんこん栽培に適した自然条件により、現在、岩国市は中国地方最大のれんこんの産地となっています。
美味しくて、縁起のいい食べ物
れんこんの穴はずっと続いているので、「先が見える」、「見通しがよい」といい、縁起をかついで正月料理や祝宴の席でよく使われます。
また、岩国れんこんの穴は9つのものが多く、岩国領の家紋「九曜紋」に似ていることから、吉川公にも大変喜ばれたとも伝わっています。※諸説あります。
岩国れんこんは、色が白く肉厚で、歯触りはシャキシャキとしていますが、かじると糸を引く腰のある粘りがあり、味の良さは格別です。
れんこんを使った加工品も色々と作られており、ごはんのお供やおつまみなどにもってこいです。
ぜひ食卓へ岩国れんこんはいかがでしょう。
部位によるおすすめの食べ方
保存方法
湿度を保ち新鮮さをキープ! 濡らした新聞紙でくるんでビニール袋にいれ、冷暗所に置いておくと
一週間保存できます。節をとって水に浸せば二週間の保存も可能! お水は毎日変えてください。
岩国れんこんの365日
4月/植えつけ
岩国れんこんの種バスを植え付けていきます。
5月/芽が出る
浮き葉と立ち葉が出てきます。
6月/葉が茂る
背の高い青々とした葉が茂り、蓮田は一面緑色になります。
7~8月/花が咲く
お盆の鑑賞用の花としても重宝されています。
9月/葉が枯れ始める
葉が枯れると根が育ってきたサインです。
9月/収穫が始まる
岩国れんこん出荷式が行われ、各地へ出荷が始まります。
9~3月/収穫本格化
重機で表面の泥を取り除いた後、手作業で丁寧に掘り取ります。
枯れた茎葉は工芸品にも
岩国れんこん硝子
枯れた葉を灰にして、ガラス原料に混ぜて作ります。
喜茄織(きっかおり)
枯れた茎から繊維を採りだし、糸に紡いで織物にします。