Iwakuni BrandNo.9わさび
いつもの食卓に、ちょっといいモノを。
自然が育てた辛み
島根・広島両県に接する岩国市錦町はわさびの本場です。中国山地を源流とする錦川の清らかな水と、夏でも涼しい気候風土が良質なわさびを育てています。
わさびは他の作物に比べて、自然環境の制約を受けやすい作物です。豊かな自然の中で育ったわさびは、ツンとした辛みだけではなく、その奥には風味の甘さが感じられます。本格的に生産が始まったのは明治の頃だといわれています。
全部食べられるわさび
「わさび」と聞いて通常イメージされるのは根茎の部分です。しかし、わさびは全ての部位を食べることができる有能な作物です。育つのに時間がかかる「根わさび」の他にも、比較的早く収穫できる「葉わさび」「茎わさび」、季節の食材である「がに芽(わさびの新芽)」や「花わさび」があります。
根はすりおろして刺身や冷奴、ローストビーフなどの薬味になります。葉や茎、がに芽は、醤油漬けにされています。小さな白い花はおひたしや天ぷらで食べることができ、「わさびみそ漬け」や「わさびまんじゅう」といったお土産も多数あります。
国産食品が注目される近年では、わさびチューブの原料である加工用わさびを作る新規就農者も増えています。
わさびの歴史
平安末期
錦町に定住した平家の落人が、錦川上流の木谷峡の山合に自生しているわさびを採り、鹿肉やヤマメに付けて食したことが始まりとされています。
明治初期
本格的なわさび栽培が木谷峡で始まり商売として軌道に乗りました。
昭和中期
加工品の商品化が始まり、花わさびの販売も錦町で全国に先駆けてこの頃から行われていました。
※諸説あります。
わさびの醤油漬け
わさび漬けが醤油漬けで作られるのは中国山地沿い独自の文化とのことです。
いろんな種類のわさび
花わさび
1~4月にかけ、可愛い白い花が咲きます。花わさびとして出荷されるのはつぼみの状態です。
種
夏に採取される種は一旦保存され、秋に植え付けます。
茎わさび・葉わさび
近年わさびチューブの原料としても注目されています。
がに芽(わさびの新芽)
収穫時期が短く露地栽培以外での収穫が難しいため、手に入りにくい貴重な部位です。
根わさび
育つのに時間がかかり、2年を要します。濡らしたペーパーにくるんでラップに包み、冷蔵庫で保存すると長持ちします。
わさびの育て方
わさびの生育条件
直射日光が当たらない ・ 木陰がある ・ 潤沢な水分 ・ 水はけが良い土壌 ・ 夏の平均気温が23℃以下の涼しい場所