地域に根差して、全国に羽ばたく。
そんな高森牛にしたい。
玖西食肉研究会 会長
安堂卓也さん
高森牛の売り言葉は「食べてみんさい、ぶちうまいじゃろ」
「玖西食肉研究会の会員は、肉というより牛のスペシャリストなんです」と安堂さんは語ります。
高森地区では、高森牛の飼育から販売までの全てを一貫して行います。
一頭丸々、枝肉からホルモンまでおいしい肉を。
だからこそ、味はもちろん、安心・安全にも責任を持って売ることができます。
部位ごとにランク付けされた肉を語るのではなく、「食べてみんさい、ぶちうまいじゃろ」と誇れる牛を育てたい。
そんな熱い思いがあるからこそ、地元で愛され続けてきたのです。
「高森牛」が愛され続けるために
2018年で71年の歴史を持つ「玖西連合肉牛共進会」が毎年10月に開かれ、3か月以上飼育管理された高森牛が入念に審査されます。
ここで最優秀賞に輝いた高森牛は、毎年11月末に開催される「周東食肉フェア」で「高森牛の丸焼き」として販売されます。
目の前で1頭の牛が食肉になり、調理されていく様子を、地元の人々は見守ります。
2018年で29年目を迎えたこのイベント。
地元の方や子どもたちが、高森牛を知り、理解し、愛着を持ってもらうきっかけとして、食育の観点からも重要な役割を果たしています。
地元へ、全国へ、世界へ知らせる高森牛の実力
今、注目のオレイン酸の数値も高く、全国の品評会でも高い評価を得ている高森牛。
そんな質の高さをもっと多くの人に知ってもらいたいと、安堂さんは語ります。
一貫した流通の透明性・安全性を確保しながら、地元で愛されるという視点も忘れてはなりません。
「実力を示し続けんにゃいけん」
牛のスペシャリストはそう語り、確かな目線で先を見据えていました。
玖西食肉研究会
会長/安堂卓也さん
■プロフィール
曾祖父の代から続く畜産卸小売業を営む。幼い頃から、市場での買い付けから販売までを目の当たりにしてきた。
牛の血統、飼育、加工、流通と全ての過程にこだわりを持ち、安全で美味しい良質な肉牛生産に努めている。
まさに、「牛のスペシャリスト」。