私たちがめざすこんにゃくは
とにかく体にいいもの。
木積こんにゃくグループ
村上千賀子さん
こんにゃくの住み着く村
勾配の急な山の斜面。水はけの良いその土は、こんにゃく芋作りに適しています。 こんにゃくの命ともいえる水もきれいで、日当たりも適度。放っておいても、こんにゃく芋の子どもが地下でできているというから驚きです。 「この辺りでこんにゃく作りをしていない人はいないですよ」と村上さん。 この土地には、こんにゃく作りの文化がしっかり根付く、まさにこんにゃくの村でした。
自然のものでつくるこんにゃく
化学肥料を使わず、糠(ぬか)や木の葉、萱(かや)を肥料にするという村上さんのこだわり。 本来デリケートなこんにゃく芋ですが、これまで病気になったことはないと言います。 「体にいいものを作る!」という信念を持って、こんにゃくを作り続けています。機械も使わず“手作り”にこだわる。 だからでしょうか、村上さんのこんにゃくは、優しく、温かみのある味わいです。
こんにゃくは健康の秘訣
「体にいいもの」をもっともっとたくさん作って、全国の人に食べてもらいたい。それが村上さんの夢だと言います。 「手間暇かけてこんにゃくを作り、日ごろから食べているからこそ、この辺りの方は皆さん元気なんですよ」と語ります。 傾斜地に分け入ってこんにゃく芋を作ることも、足腰が鍛えられて健康に繋がるのかもしれません。 そんな岩国のこんにゃくを、多くの方々に届けていきたい、と微笑む村上さん。どこまでも、優しく味わい深い人柄が印象的です。
木積こんにゃくグループ
村上千賀子さん
■プロフィール 木積の家に嫁いで以来、こんにゃくを作り続ける。伝統を絶やしたくないという思いのもと、こんにゃく作りの指導なども行う。